同一人の位牌をニカ所でまつる事について
たとえぽ嫁いだ娘が、実家の亡くなった両親の位牌をあらたに作って婚家の仏壇におまつりをするとか、本家には先祖の位牌があるが分家にはないために、あらたに位牌を作って分家の仏壇でおまつりをするのは善いか悪いかという質間を良く受ける.基本的にいって.同一人の位牌がいくつありてもまつたく差しつかえないわけで、むしろその系類のものが各所で供養することは好ましいことである。
その証拠に全国各地に菅原道真公をまつった天神さまがあり、天皇のお位牌も各門跡寺院におまつりして迫善の供養を行っているわけである。ただ嫁いだ娘が、実家の先祖を嫁ぎ先で拝むことは、肉親であるために優先しがちである。それが婚家の感情を害し、いつまでたっても婚家になじめないなど、嫁と姑の不和の原因にも
なりかねない。
人間の情として、嫁ぎ先より肉親の方が親近感があり、つい丁重に取り扱うこともあろう.別に差別しているわけでもないのだが、婚家の家のものから見れば、差をつけたように思いがちである.これらをいましめるために生まれた俗信だと思われるが、先祖を供養することは、どのような形であろうと、決して悪いことではない。