仏壇はいつ買ったらよいか
仏壇、仏具を新しく求めるのは、年忌さ、法事の時でないといけないという'地方もあるが、これはまったく迷信である.先祖を敬い御供養しようとすることは善行の一つであり、善いことはいつ行ってもいいわけである。
人間は自分のすみ家を決める場合に、お金ができればまず土地を買い、その上に家を建てる。そして仏壇を作り、墓を買うという順序で人生を歩むという、考えてみれぱこの順序は、人生の成功の過程を表しているもので、よい事といわなけれぱならない。この順序から考えると仏壇を買えるということは、それなりに余裕ができたということである.これは単に経済的な余裕ぱかリをさすのではなく、心の余裕もできたということである。だから買う時期をあれこれ考え、年忌や法要の時以外に買つと悪い事が起きるという考えは間題にならない.むしろ買う気持と余裕があるなら、 一日も早く備える方が、成功の歴史を手にするということになり、ひいては幸福を招くことになるのである。何もない時に仏壇を買うと「新仏ができる」という俗信があるが、まったく根拠のないことで、先祖を供養することによつて良い種をまくわけであるから、逆によいことがやってくると考えてよいわけである.これを廻向功徳という。生きているうちにお墓を買ったり、位牌を造ったりすると、早く死んでしまうという迷信もあるが、仏壇と同様にまったくの迷信で、むかしは生前に位牌を造り法名をもらって戒名としてこれを朱で書いて寿牌といったものである。お墓も同様で、なぜこのようなことをしたかというと延命長寿を願い、それによって功徳を受けるといわれたからである.むしろ現在の考えと逆であるといわなければならない。
このように仏壇はいつ買つても良いものであり、単に先祖供養ばかりでなく、家の中に祈りの心の中心ができることも重要なことである。不和であった家庭内が祈りによつて平和を取り戻し、親が一心に拝む姿を子どもが見て教えられることも多い.このように宗教的な意味ばかりではなく、敬育的、家庭的にも仏壇を備えるということは、大きな働きをなすものである。