仏壇について


 仏壇は家の信仰の中心であるとともに、最も清浄な場所である。
 天武天皇の白鳳十四年三月二十七日、いまから千ニ百九十年ほど前に御言をもって「諾国、家毎に仏舎をもって、仏像おぴ経巻を安置し、もって三宝(仏、法、僧)を供養すべし」と命ぜられたことが日本書紀に記されている。これがわが国で仏壇をまつるようになった初めである。
 平安時代には貴族が、鎌倉時代には庶民階級の家で持仏堂が一般化され、さらに幕府の切支丹禁制によって.家ごとに所属の寺を定め、仏壇、仏画をまつらなければならないと定められてから′各家に仏壇が安置されるようになったのである.仏像、仏画、曼陀羅や祖先の位牌を安置する家庭用の厨子を.仏壇と現在では呼び、むかしは須彌壇ともいっていた。